スーパーに並んでいるなすを見ると、丸いものや細長いものなど、形や大きさの異なるなすがあることに気づきます。なすの種類は日本国内だけでも200種類近く、世界では1,000種類以上あるとも言われてい種類によって、食感や風味、料理への向き不向きが変わります。
この記事では、スーパーでよく見かける丸なす、米なす、長なす、白なすの特徴と、それぞれのおいしい食べ方について解説します。なすの種類による違いを知って、毎日の料理を楽しく、さらにおいしくしてみませんか?
目次
なすの主な種類
なすは、品種によって形・大きさ・食感・風味が異なります。料理に合わせて選ぶことでよりおいしさがアップします。ここでは、スーパーで手に入りやすい代表的な4つの種類を紹介します。
丸なすの特徴とおすすめ料理
丸なすは、コロンとした丸い形をしていて皮が薄く、果肉が締まっているところが特徴です。水分が少なく煮崩れしにくいため、加熱調理に向いています。
- 特徴
- 丸くコロンとした形。皮が薄く、果肉が締まっている。
- 水分が少なく、煮崩れしにくい。
- 油との相性が良く、加熱することで旨みと甘みが増す。
- 食感
- しっかりとした歯ごたえがあり、加熱するともっちり、ねっとりとした食感になる。
- おすすめの用途・料理
- 煮物: 煮崩れしにくいので、麻婆なすや煮びたしに最適です。
- 漬物: ナスの浅漬けやぬか漬けにすると、パリッとした食感が楽しめます。
- 揚げ物: 天ぷらや揚げびたしにすると、油を吸ってもっちりとした食感になります。
米なすの特徴とおすすめ料理
米なすは、アメリカのなすを品種改良したもので、丸なすよりも大きく、ずんぐりとした形をしています。皮は硬めですが、果肉はきめ細かく、火を通すとトロリとした食感になります。
- 特徴
- 丸なすよりも大きく、ずんぐりとした形。
- 皮はやや硬いが、果肉はきめ細かい。
- 油をよく吸い、加熱するとトロリと柔らかくなる。
- 食感
- 加熱すると、とろけるような滑らかな食感になります。
- おすすめの用途・料理:
- ステーキ・ソテー: 大きくカットしてステーキにすると、トロトロの食感とジューシーな旨みが楽しめます。
- 田楽: 輪切りにして味噌を塗って焼く田楽は、米なすの定番料理です。
- グラタン・オーブン焼き: 大きさを活かして、グラタンの器にしたり、チーズを乗せて焼いたりするのもおすすめです。
長なすの特徴とおすすめ料理
長なすは、細長く、皮も果肉も柔らかいところが特徴です。水分を多く含んでいるため、みずみずしい食感が楽しめます。
- 特徴
- 細長い形。皮も果肉も柔らかい。
- 水分が多く、みずみずしい。
- 短時間で火が通るため、調理が手軽です。
- 食感
- 加熱するとふんわりとした柔らかい食感になります。
- おすすめの用途・料理
- 焼きなす: 皮ごと焼いてむいて食べる焼きなすは、長なすの柔らかさと香ばしさが際立ちます。
- 漬物・和え物: 漬物にすると、しんなりとした食感が楽しめます。和え物にもおすすめです。
- 炒め物: 薄切りにして炒め物にすると、短時間で柔らかくなります。
白なすの特徴とおすすめ料理
白なすは、その名の通り、真っ白な皮が特徴です。見た目の美しさだけでなく、皮が薄く、果肉が緻密でしっかりしているのが魅力です。
- 特徴
- 真っ白な皮。皮が薄く、果肉が緻密。
- 加熱すると皮が透明になり、中の白い果肉が際立つ。
- アクが少なく、色が変わらない。
- 食感
- 加熱すると、とろけるような滑らかさの中に、しっかりとした食感が残ります。
- おすすめの用途・料理
- ソテー・グリル: 油で焼くと、果肉がトロトロになり、甘みが引き立ちます。
- 天ぷら: 揚げると皮が薄く、中の果肉がもっちりとした食感になります。
- ポタージュ: 煮込むと滑らかな舌触りになるため、スープにしても美味しいです。
まとめ
なすは種類によって食感や風味が異なるので、それぞれの特徴が活きる最適な調理法があります。丸なすは煮崩れしにくく、煮物や漬物に。米なすは、トロリとした食感を活かしてステーキや田楽に。長なすは、柔らかさを活かして焼きなすや炒め物に。白なすは、見た目の美しさと滑らかな食感で、ソテーや天ぷらにおすすめです。
それぞれの特徴を知って料理に使い分けることで、なすの美味しさを最大限に引き出すことができます。ぜひ、色々な種類のなすを試して、お好みの調理法を見つけてみてくださいね。

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