シャキシャキとした食感でさまざまな料理に使えるもやし。手頃な価格で手に入るため、食卓の強い味方です。低カロリーでヘルシーなイメージが強いもやしですが、栄養も豊富です。
この記事では、もやしを選び方・栄養・保存方法についてご紹介します。
目次
おいしいもやしの見分け方
新鮮でおいしいもやしを見分けるポイントを覚えておきましょう。
- 色と艶(つや)
全体的に白く、艶があるものが新鮮です。黄色っぽく変色しているものや、黒ずんでいるものは鮮度が落ちている可能性があります。豆の部分が緑色になっているものは、日光に当たったためで品質には問題ありません。 - ハリと弾力
根元から先端までシャキッとハリがあるものが良品です。袋の中で水分が出てしなびていたり、柔らかくなっていたりするものは避けましょう。 - 根の状態
根が長く伸びすぎておらず、白くて短いものが新鮮です。根が茶色く変色しているものや、ぬめりがあるものは傷んでいます。
もやしの栄養
もやしはさまざまな栄養素をバランス良く含んでいます。特に、成長の過程で生成される栄養素は多く、侮れない野菜です。カロリーは可食部100gあたり15kcalと低いので、ダイエット中の方にもおすすめです。
- アスパラギン酸: 疲労回復効果や、利尿作用、新陳代謝の促進に役立つアミノ酸の一種です。
- ビタミンC(可食部100g当たり7mg): 抗酸化作用があり、美肌効果や免疫力向上に貢献します。もやしは豆が発芽する過程でビタミンCが増えるのが特徴です。
- 食物繊維(可食部100g当たり1.3g): 腸内環境を整え、便秘の解消に役立ちます。また、血糖値の急上昇を抑える効果も期待できます。
- カリウム(可食部100g当たり79mg): 体内の余分なナトリウム(塩分)を排出し、むくみの解消や血圧の調整に役立ちます。
- 葉酸(可食部100g当たり36μg): 赤血球の生成を助け、細胞の成長に必要な栄養素です。特に妊娠中の女性に重要な栄養素とされています。
もやしの保存方法
もやしは水分が多く、傷みやすい野菜なので、購入後は適切な方法で保存することが大切です。
そのまま保存する
メリット: もやし本来のシャキシャキとした食感を比較的長く保ちやすいです。
方法
- もやしは袋に入った状態で販売されています。未開封のまま、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
- 傷みやすいもやしを少しでも長持ちさせたい場合は、保存容器にもやしが浸るくらいの水を張り水に浸けて保存する方法が有効です。鮮度を保つため水は毎日取り替えてください。
加熱して保存する
メリット: 保存期間を延ばし、調理時にはすぐに使えるため時短になります。
方法:
- 下処理: 必要に応じてひげ根を取り除き、さっと洗います。
- 茹でる・炒める: 熱湯でさっと(30秒〜1分程度)茹でるか、軽く炒めて火を通します。茹でる場合は、茹ですぎるとベチャっとなるので注意しましょう。
- 水気を切る・冷ます: 茹でた場合はザルにあげて水気をしっかり切り、粗熱を取ります。
- 保存: 小分けにしてラップで包むか、清潔な密閉容器やジップロックなどに入れ、空気を抜いて冷蔵庫または冷凍庫で保存します。
もやしの保存期間
保存方法によって、もやしの日持ちする期間の目安は大きく異なります。
冷蔵保存
- 保存期間:
- 未開封: 2〜3日程度。
- 水に浸して保存: 毎日水を交換すれば、4〜5日程度。
- 加熱して保存: 2〜3日程度。
- 注意点: 購入後はできるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。開封後はさらに傷みやすくなるため、当日〜翌日中には使い切るのが理想です。
冷凍保存
もやしは生で冷凍すると解凍時に食感が大きく損なわれ、水っぽくなってしまいます。そのため、加熱してから冷凍するのがおすすめです。
- メリット: 長期間の保存が可能になります。
- 方法:
- 上記「加熱して保存する」の方法で、もやしを軽く茹でるか炒めます。
- 水気をしっかり切り、粗熱が取れたら、使いやすい量に小分けにしてラップで包みます。
- 冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫で保存します。
- 保存期間: 2週間〜1ヶ月程度。
- 注意点: 調理するときは凍ったまま加えます。冷凍したもやしは食感が柔らかくなるため、炒め物、スープ、味噌汁の具材など、食感が気にならない料理に利用しましょう。
もやしが傷んだ時に現れるサイン
もやしは傷みやすい野菜です。傷んだもやしには見た目・匂い・手触りに変化が現れます。傷んだもやしは食中毒のリスクがあるので、以下のような変化が見られた場合は処分するようにしましょう。
見た目・状態
- 変色
もやし全体が黄色や茶色に変色している場合は、鮮度が落ちて傷みが進行しています。黒い斑点やカビが生えている場合は、食べるのは危険です。 - ぬめり、ドロドロ
表面がぬるぬるしたり、溶けたようにドロドロになっている場合は、細菌が繁殖して腐敗がかなり進んでいるので食べてはいけません。 - しおれ、ハリのなさ
根元から先端までしんなりしてハリがない場合は、水分が抜けて鮮度が落ちています。初期段階であれば食べられますが、食感は劣ります。
匂い
- 酸っぱい匂い
もやしから酸っぱい匂いがする場合は、発酵が進んでいるサインです。 - ツンとした刺激臭・腐敗臭
明らかにツンとくる匂いや、腐敗臭がする場合は、食べられません。
味
- 酸味や苦み
酸味や苦みを感じる場合は、食べるのをやめましょう。
まとめ
もやしは、手頃な価格でありながら、アスパラギン酸やビタミンC、食物繊維など、健康に役立つ栄養素を豊富に含まれています。新鮮なもやしを選ぶには、白くシャキッとしたハリがあり、根が短いものを選びましょう。傷みやすい野菜なので変色やぬめり、異臭などの傷みのサインに注意し、もやしをおいしく、そして安全に日々の食卓に取り入れてください。

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