この記事では、きゅうり特有のにおいの原因と対処法、きゅうりが傷んだサイン、大きくなりすぎたきゅうりの活用法についてご紹介します。
目次
きゅうりの「青臭さ」の原因と対処法
きゅうりのにおい成分は、2、6-ノナジエノール・2、6-ノナジエナールノナノール・ノナナールなど炭素の鎖が9個つながった化合物のアルコールやアルデヒドです。
きゅうりが持つ天然の香りで、きゅうりのおいしさを引き立てる要素でもありますが、青臭く感じて苦手と感じさせることもあります。
皮と種を取り除く
茹でる
塩もみをする
スライスしたきゅうりに塩を振ってしばらく置き、水分が出てきたら軽く絞ります。塩もみをすることで、細胞が壊れ、きゅうり特有の青臭さが和らげられます。
「苦味・薬品臭」がする場合の注意点
きゅうりから強い苦味や薬品のようなにおいがすることがあります。これはウリ科の植物に含まれるククルビタシンという成分が原因です。ククルビタシンは植物が外的から身を守るために生成する成分です。
ククルビタシンは少量の摂取であれば問題ありませんが、多量に摂取すると吐き気・腹痛・下痢・唇のしびれなど中毒症状が起こることがあります。強い苦みを感じる場合は食べないようにしましょう。
なぜ苦くなるの?
きゅうりは品種改良により苦みが出にくいようになりましたが、遺伝的な差でククルビタシンが増えたり、乾燥・高温・日照不足などの生育環境のストレスによって増えたりすることがあり、苦みや薬品臭を感じさせることがあります。
ヘタの周りを切り落とし、塩を振ってこする
きゅうりのヘタの部分には、ククルビタシンが含まれます。きゅうりの両端を少し切り落とし、切り口を合わせてこすり合わせると、白い泡が出てくるので、水で洗い流してから調理することで、苦味と青臭さが軽減されます。
大きくなりすぎたきゅうりの活用法
大きく育ちすぎたきゅうりは、皮が硬く、種が大きくなって風味や食感が悪くなります。生では食べにくくなりますが、調理すればおいしく食べられます。
スープや炒め物に
大きくなったきゅうりは、煮崩れしにくいという特徴があります。種とワタを取り除き、スープや炒め物、煮物などに使うのがおすすめです。ツナ缶や豚肉などと炒めてもおいしく食べられます。
ピクルスや漬物
大きくなりすぎたきゅうりは、漬物やピクルスに最適です。水分が多いため味が染み込みやすく、箸休めの一品として重宝します。味噌漬けや醤油漬けにしてもおいしいです。
きゅうりが傷んだサインを見逃さない
きゅうりが傷むと次のようなサインが現れます。傷んだきゅうりを食べると食中毒を起こすおそれがあるので注意しましょう。
- 色が黄色っぽくなる
鮮やかな緑色から黄色に変色しているものは、古くなっているサインです。黄色いだけであれば食べられますが、苦みやにおいが強いので皮と種を取り除いて漬物にするのがおすすめです。ぬめりやカビが生えている場合は食べてはいけません。 - 全体がしなびてハリがない
鮮度が落ちて水分が抜けています。氷水に浸けると多少ハリが戻ります。ぬめりやカビが生えている場合は食べてはいけません。 - 白いカビが生えている
一部分でもカビが生えている場合は、カビ菌が全体に回っている可能性があるので食べてはいけません。 - 異臭がする
酸っぱいにおいや腐敗臭がする場合は食べてはいけません。

0 件のコメント:
コメントを投稿