夏の果物で、とろけるような食感が魅力の桃。品種によって味わいや食感が大きく異なり、それぞれに旬の時期や主要な産地があります。
この記事では、代表的な品種である白鳳、白桃、黄桃の特徴と、時期ごとの収穫状況について紹介します。
品種ごとの違いを知れば好みの桃を見つけたり、旬の時期を逃さず食べられます。
目次
桃の品種による特徴
桃は、品種によって果肉の硬さ、糖度、風味などが異なります。大きく分けると、果肉が柔らかく甘みが強い「白肉種」と、硬めで酸味と甘みのバランスが良い「黄肉種」に分けられます。ここでは、代表的な3つの品種を紹介します。
白鳳の特徴と収穫時期・産地
日本で最も広く栽培されている品種の一つです。果肉は柔らかく、水分を豊富に含んでいるため、とろけるような食感が楽しめます。
- 特徴:
- 果肉の硬さ: 非常に柔らかい
- 糖度: 11〜13度と高く、適度な酸味とのバランスが良い
- 風味: 強い甘みと豊かな香り
- 白凰・日川白凰はやわらかくジューシー
- みさか白凰・長沢白凰はやや固めで酸味がありさわやか
- 収穫時期と産地:
- 7月上旬〜8月上旬が主な収穫時期です。
- 7月上旬からは和歌山県や岡山県、7月中旬〜8月上旬にかけては山梨県や福島県で収穫量が増えます。
白桃の特徴と収穫時期・産地
「桃の女王」とも称される、岡山県を代表する品種です。果肉はきめ細かく、非常に上品な甘みと香りが特徴です。
- 特徴:
- 果肉の硬さ: 非常に柔らかい
- 糖度: 12〜16度と高く、強い甘みがある
- 風味: 強い甘みとまろやかな風味
- 清水白桃はとろけるようなやわらかな食感で多くの果汁を含む
- 川中島白桃はほどよい弾力で果汁が多くみずみずしい
- おどろき・まどかはサクッとした硬めの果肉
- 収穫時期と産地:
- 7月下旬〜8月下旬が主な収穫時期です。
- 岡山県が主な産地ですが、福島県などでも栽培されています。
黄桃の特徴と収穫時期・産地
缶詰のイメージが強い黄桃ですが、近年では生食用の品種も増えています。果肉がしっかりとしており、強い甘みと香りが特徴です。
- 特徴:
- 果肉の硬さ: 硬め
- 糖度: 12〜16度と高く、濃厚な甘みがある
- 風味: 強い甘みと濃厚な香り
- 黄金桃は甘みと酸味のバランスが良い
- 黄貴妃はよりしっかりした硬めの食感
- 収穫時期と産地:
- 8月中旬〜10月にかけて収穫量が増えます。
- 長野県や山形県、山梨県などが主な産地です。
まとめ
桃は、時期や産地によってさまざまな品種が楽しめます。白鳳や白桃は、とろけるような食感と強い甘みが魅力で、黄桃はしっかりとした果肉と濃厚な甘みが特徴です。
品種ごとの特徴を知り、夏の間に桃の食べ比べてみてはいかがでしょうか。

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