2025年4月16日水曜日

みかんの皮を捨てないで!実はすごい「みかんの皮の可能性」

 


「冬の味覚として親しまれるみかん。甘くてジューシーな果肉はついつい手が伸びてしまいますが、皮はそのままゴミ箱へ…という方も多いのではないでしょうか? でも、捨ててしまうみかんの皮には、驚くべき活用方法がたくさんあります!

目次

みかんの皮を賢く活用!驚きの活用術と注意点


古くから漢方として利用されてきたみかんの皮には、健康に役立つ成分や、お掃除効果があることが知られています。

みかんの皮を活用する際の注意点

  • 国産のみかんを選ぶ
    みかんの皮を様々な用途に活用したいとお考えなら、まず国産のみかんを選ぶことをおすすめします。外国産のみかんは、日本への長い輸送中に傷むのを防ぐために、ポストハーベスト農薬と呼ばれる農薬が収穫後に皮に散布されている場合があるからです。

    ポストハーベスト農薬の中には、日本では使用が禁止されている種類の薬剤も含まれていることがあります。皮を剥いて実を食べる際には、そこまで神経質になる必要はないかもしれませんが、皮を利用する際には、注意が必要です。

  • 国産でも安心とは限らない?農薬とワックス
    「国産のみかんなら安心」というわけではありません。国産のみかんでも、栽培中に何らかの農薬や、出荷時の見栄えを良くするためのワックスが使用されているものがほとんどです。
    そのため、国産だからといって油断することなく、みかんの皮を利用する際には、農薬やワックスをできるだけ洗い落とすという意識を持つことが大切です。

みかんの皮の洗い方3選

安全にみかんの皮を活用するために、効果的な洗い方を3つご紹介します。用途に合わせて、より適した方法を選んでみてください。

  1. 洗う: 水洗いよりも丁寧に汚れを落としたい場合は、洗剤を使用します。重要なのは、『食器用』ではなく、『食品用』と明記されている洗剤を選ぶことです。スポンジに洗剤を少量つけ、みかんの皮全体を優しくこするように洗います。その後、洗剤成分が残らないよう、流水でしっかりと洗い流します。

  2. お湯に浸ける: 農薬の中には、熱によって分解されるものが多いと言われています。そのため、熱湯に短時間浸けることで、農薬を落とす効果が期待できます。ただし、沸騰しているお湯に直接浸けると、みかんに火が通ってしまう可能性があります。80度程度のお湯を使うようにしましょう。みかん全体がお湯に浸け1〜2分程度したら取り出します。

  3. 重曹水に浸ける: 多くの農薬は酸性の性質を持っているため、アルカリ性の重曹を利用することで中和し、洗い流しやすくすることができます。重曹は、必ず『食品用』のものを使用してください。水1.5リットルに対して重曹大さじ1を溶かし、みかんを10分間程度浸けます。重曹水から取り出した後は、流水でしっかりと洗い流してください。

みかんの皮を使いこなす活用術



みかんの皮の活用術を紹介します。

健康に役立つ!陳皮(ちんぴ)

みかんの皮は、漢方では『陳皮(ちんぴ)』と呼ばれています。陳皮は、古くから生薬として用いられており、胃もたれ、消化促進、のどの痛み、咳、冷えなどの症状の緩和に役立つと考えられています。
陳皮はみかんを食べたあとの皮で自宅でも作れます。

陳皮の作り方

  1. みかんの皮をカットする: 国産のみかんをよく洗い、水気を拭き取ります。皮を1cmを目安に、細長くカットします。厚すぎると乾燥に時間がかかり、カビの原因になることがあるので、薄めに切るのがポイントです。

  2. ザルに広げて乾燥させる: カットしたみかんの皮が重ならないように、目の細かいザルやネットなどに広げます。風通しの良い、直射日光の当たらない場所に置いて3〜4週間程度乾燥させます。

  3. カラカラになるまで乾燥させる: 乾燥期間中は、時々皮の状態を確認し、裏返したりして均一に乾燥させます。完全に水分が抜け、カラカラとした状態になれば乾燥完了です。触ったときに湿り気がなく、パリパリと折れるようになっているのが目安です。乾燥が不十分だと、保存中にカビが生える可能性があります。

  4. 保存容器に入れて保存する: 完全に乾燥した陳皮は、密閉できる保存容器に入れます。湿気を防ぐために、乾燥剤と一緒に保存するのがおすすめです。直射日光や高温多湿を避け、冷暗所で保管しましょう。

生薬として使われる陳皮は1〜3年程度かけて乾燥し、薬効成分を生じさせますが、食用目的であれば3〜4週間程度乾燥させれば十分です。
湿気を含むとカビが生じやすくなるので、長期間保存する場合は、半年に1度はザルに出して乾燥させるようにしましょう。

陳皮は、お湯を注ぐだけで陳皮茶として楽しめます。その他にも料理の隠し味、入浴剤の代わりとしても使えます。

掃除に役立つ!みかん水

みかんの皮には、油汚れを落とす効果のある「リモネン」という成分が含まれています。みかんの皮を使うと環境に優しく掃除に便利な「みかん水」が作れます。

みかん水の作り方

  1. 材料を用意する:みかんの皮3個分(国産でよく洗い農薬やワックスを落としたもの)、水300ml

  2. みかんの皮を煮る: 鍋に水とみかんの皮を入れ、中火で15分程度煮込む。(みかんの皮はちぎっておくとリモネンが溶け出しやすくなります。)

  3. 冷まして濾す:火を止め冷めてからザルやキッチンペーパーで濾し、スプレーボトルに移し替える。

  4. 保管方法と使用期限:保存料が入っていないので、冷蔵庫で保管し10日程度で使い切るようにしましょう。

みかん水の活用方法

みかん水は薬品を使っていないので、お子さんやペットがいるご家庭でも汚れ落としやツヤ出しに安心して使えます。

キッチン: コンロや電子レンジの油汚れに直接スプレーし、布などで拭き取ります。
お風呂: 浴槽や壁の水垢、石鹸カスにスプレーし、しばらく置いてから洗い流します。
洗面台: 水垢や歯磨き粉の汚れにスプレーし、拭き取ります。
トイレ: 便器や床の汚れにスプレーし、拭き取ります。
フローリング: 軽くスプレーして拭くと、汚れが落ちやすくなり、ツヤ出し効果も期待できます。
窓: スプレーして拭くと、油性の汚れを落とし、透明感が出ます。


肥料として活用

みかんの皮は家庭菜園やガーデニングの肥料としても活用できます。

みかんの皮を肥料にする方法
  1. 細かくする: みかんの皮をできるだけ細かく刻む。(細かくすることで、土の中で分解されやすくなります。)
  2. 乾燥させる: 刻んだ皮を天日でしっかりと乾燥させる。(水分が残っていると、カビや虫、嫌な臭いが発生する原因になることがあります。)
  3. 土に混ぜ込む: 完全に乾燥したみかんの皮を、植物を植える土や、すでに植わっている植物の株元に混ぜ込む。

ただし、みかんの皮を肥料として使用する際には、少量から試しましょう。大量に混ぜ込むと土壌のバランスを崩す可能性があります。

みかんの皮は捨てずに賢く利用しよう

何気なく捨ててしまうみかんの皮には、暮らしを豊かにする可能性が秘められています。安全に注意しながら、みかんの恵みを余すことなく暮らしに取り入れてみませんか?



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