2025年4月17日木曜日

まるで天然のサプリメント!いちごの栄養とカラダへのうれしい効果



いちごはデザートとして楽しむだけでなく、実は私たちの美容と健康をサポートするおどろきのパワーを秘めています。この記事では、いちごの栄養成分と、効果について詳しく解説します。さらに、毎日どのくらいの量を食べるのが理想的なのか、気になる目安量についてもご紹介します。さあ、いちごの知られざる魅力に迫っていきましょう!


目次

いちごの栄養(可食部100g当たり)

いちごのみずみずしくて赤い果肉には、さまざまな栄養素が詰まっています。

  • エネルギー:31kcal - 活動の源となるエネルギー。他の果物と比べても低カロリーです。
  • タンパク質:0.9g - 筋肉や臓器を作るのに欠かせない成分です。
  • 炭水化物:6.6g - 主なエネルギー源となります。
  • カリウム:170mg - 体内の余分な水分を排出し、むくみ予防に役立ちます。
  • ビタミンC:62mg - 美しい肌を保ち、免疫力を高めるのに重要なビタミンです。
  • 葉酸:90μg - 細胞の成長や赤血球を作るのを助ける、特に女性に大切な栄養素です。
  • 食物繊維総量:1.4g - 腸内環境を整え、便秘解消をサポートします。
【参考】日本食品標準成分表(八訂)より

いちごに含まれる注目の栄養素と効果

特に注目したいのは、ビタミンC・カリウム・食物繊維です。これらの栄養素が、私たちの美容と健康にどのように役立つのか見ていきましょう。

  • ビタミンC:透明感あふれる肌へ。シミ・シワ対策にも期待
    • ビタミンCは、メラニンの生成を抑える働きがあり、シミの予防に効果が期待できます。さらに、肌のハリや弾力を保つコラーゲンの生成にも関わる成分です。紫外線によるダメージから肌を守り、透明感のある美しい肌へと導いてくれます。
  • カリウム:すっきりを応援!むくみ予防・解消
    • カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出し、水分バランスを調整する働きがあります。むくみの予防や解消に効果が期待できます。
  • 食物繊維(ペクチン):便秘・下痢の悩みに
    • いちごに豊富に含まれる水溶性食物繊維のペクチンは、水分を吸収してゼリー状になる性質を持っています。便秘の際には便を柔らかくして排便を促し、下痢の際には腸壁を保護する働きがあるため、お腹の調子を整える効果が期待できます。
  • アントシアニン・ポリフェノール:抗酸化作用でアンチエイジング
    • アントシアニンや、ポリフェノールは、体の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素の働きを抑える効果があるとされています。



いちごの1日の摂取目安量

厚生労働省の基準によると健康のために必要なビタミンCの1日の摂取目安量は100mgと定められています。また、1日の果物摂取目標量は200gです。

いちご1粒は約15gなので、100mgのビタミンCを摂取するためには、約11個のいちごが必要です。果物の量で考えると、約13個が目安となります。

ただし、これはいちごのみからビタミンCや果物を摂取する場合の目安です。他の果物も食べる場合は、糖分の摂りすぎを防ぐためにも、いちごの量を調整するようにしましょう。

食べ過ぎにはちょっと注意!知っておきたいこと

栄養満点ないちごですが、食べ過ぎると体調不良の原因になることもあります。

  • お腹をこわす原因に?酸性食品の落とし穴
    • いちごは酸性の食品なので、食べ過ぎると消化不良を起こし、胃痛や下痢の原因になることがあります。
  • トイレが近くなる?水分とカリウムの影響
    • いちごは約90%が水分でできており、利尿作用のあるカリウムも豊富です。そのため、食べ過ぎると頻尿になることがあります。
  • かゆみや喉のイガイガ?いちごアレルギーの可能性
    • いちごはアレルギーを引き起こしやすい果物の一つです。主な症状は、口腔内のかゆみや喉のイガイガなどです。花粉症を持つ人は、特に注意が必要です。
  • 虫歯のリスクも!食後のケアが大切
    • いちごは酸性の食品なので、食べた後に歯の表面のエナメル質を溶かし、虫歯になりやすい状態にする可能性があります。食後はうがいや歯磨きをするようにしましょう。

いちごは朝に食べるのがベスト

いちごを食べるタイミングとして特におすすめなのはです。

理由は以下の通りです。

  • 吸収が良い: 朝は、体内の糖が不足している状態です。いちごに含まれる果糖は比較的吸収が早く、午前中のエネルギー補給に役立ちます。
  • 代謝を助ける: 朝に糖分を摂取することで、1日の代謝をスムーズにスタートさせやすくなります。
  • カリウムの排出促進: いちごにはカリウムも多く含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出し、むくみの予防に役立ちますが、排出が促される時間帯である朝に摂取するのは理にかなっています。
  • ダイエットにも: いちごは低カロリーでありながら満腹感を得やすいため、朝食に取り入れることで、その後の食事の量を調整しやすくなる可能性があります。

いちごを食べるのは避けた方が良いタイミング

避けた方が良いタイミングとしては、です。果糖は、夜に摂取するとエネルギーとして消費されにくく、脂肪として蓄積されやすいとされています。同じいちごを同じ量食べても夜食べると太りやすくなる可能性があります。

栄養素を効率的に摂取するためのポイント

  • 食べる直前に洗う: いちごに含まれるビタミンCやアントシアニンなどの水溶性の栄養素は、長時間水にさらすと流れ出てしまいます。食べる直前に手早く洗いましょう。
  • ヘタをつけたまま洗う: ヘタを取ってから洗うと、切り口から栄養素が流れ出しやすくなります。洗ってから取るようにしましょう。
  • 生で食べる: ビタミンCは熱に弱いため、生のまま食べるのが最も効率的です。

いちごを食べておいしく健康に

いちごは、美容と健康に効果的な栄養素がたっぷり詰まっています。1日の目安量を参考に、上手に食生活に取り入れてみてください。ただし、食べ過ぎには注意し、他の食品とのバランスも考えながら、食べてくださいね。


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いちごの味比べしませんか?代表品種の特徴と旬

 


「いちご」の種類は300以上あり、甘さ・酸味・香り・食感・見た目にそれぞれ個性を持っています。この記事では、代表的な5つの人気品種をピックアップして、特徴や旬の時期について解説します。


目次

いちごの種類が多い理由

一般的にスーパーで販売されているいちごの品種数は、時期や地域、店舗の規模によって異なりますが、5~6品種程度です。複数の品種を見かける理由は、いちごの旬は冬から春にかけてですが、品種によって収穫時期が微妙に異なるためです。

また、近年は気候や土壌に合わせ地域の特色を生かした新品種も次々と誕生しており、その地域でしか食べられないいちごも多くあります。



濃厚な甘さとコク「あまおう」


【特徴】ひときわ目を引く大粒で、食べ応え満点。つややかな濃い赤色の果皮が特徴です。
【味わい】口に入れた瞬間に広がる濃厚な甘さと、それを引き締める程よい酸味のバランスが絶妙です。
【旬の時期】冬から春にかけてが最もおいしい時期。特に2月から4月頃が最盛期を迎えます。

とろける食感と上品な甘さ「章姫(あきひめ)」


【特徴】やや大きめで、先が細長い円すい形をしています。果肉は比較的やわらかく、優しい口当たりです。
【味わい】酸味が穏やかなため、糖度以上に甘く感じられるのが特徴。とろけるような食感とともに、上品な甘さが広がります。
【旬の時期】こちらも冬から春にかけてが旬。最盛期は2月から4月頃です。

絶妙なバランスの甘さと酸味「とちおとめ」


【特徴】大きめのきれいな円すい形で、果実はしっかりとしており、比較的日持ちする品種です。
【味わい】濃い甘さと、それを引き立てるほどよい酸味が絶妙なバランス。果汁もたっぷりで、ジューシーな味わいが楽しめます。
【旬の時期】秋から初夏にかけて長く楽しめますが、特に2月から4月頃が最もおいしい時期です。

上品な甘さ「さちのか」


【特徴】やや大きめの円すい形で、光沢のある濃い赤色の果皮と、薄い赤色の果芯が特徴。実が硬めで、比較的日持ちが良いのも嬉しいポイントです。
【味わい】酸味が穏やかで、すっきりとした上品な甘さが特徴。バランスの取れた味わいは、どんなシーンにもぴったりです。
【旬の時期】冬から春にかけてが旬で、2月から3月頃に最盛期を迎えます。

クセになる甘酸っぱさ「べにほっぺ」


  • 【特徴】やや大きめの長円すい形で、鮮やかな赤色が目を引きます。熟すと豊かな香りが広がるのも特徴です。
  • 【味わい】しっかりとした甘みと、キュッとした強めの酸味が特徴。いちご本来の甘酸っぱさを存分に楽しみたい方におすすめです。
  • 【旬の時期】冬から春にかけてが旬で、2月から3月頃に最盛期を迎えます。
  • 見かけたら即買い!めずらしいいちご



    特定の地域でのみ栽培されていたり、生産数が少なかったりして、一般的なスーパーでは定番の品種ほど流通しないいちごがあります。見かけたら即買いがおすすめのめずらしいいちごを紹介します。

    1. 桃薫(とうくん)

    • 特徴: 桃のような、ココナッツのような、独特な甘く芳醇な香りがします。果皮はピンクがかった白色で、熟しても真っ赤にはなりません。
    • 味: 甘さと酸味のバランスが良く、風味豊かです。
    • 売られている場所: ケーキ屋さんや少しこだわったスーパーで見かけることがあります。

    2. 白いちご(淡雪(あわゆき)、パールホワイトなど)

    • 特徴: 果皮が白または淡いピンク色をしています。白いちごは複数ありますが、品種によって異なる風味があります。
      • 淡雪: ほんのりとしたピンク色で、酸味が少なく上品な甘さ
      • パールホワイト: 純白に近い色で、強い甘さと独特の風味
    • 味: 品種によって異なりますが、一般的な赤いイチゴとは異なる、優しい甘さや風味を楽しめます。
    • 売っている場所: 高級スーパーやデパートの果物コーナーで見かけることがあります。

    3. 古都華(ことか)

    • 特徴: 奈良県で主に栽培されている品種です。濃厚な甘さと芳醇な香りが特徴で、果肉はしっかりとしています。
    • 味: 糖度が高く、甘みが強く感じられます。香りも豊かです。
    • 売っている場所: 少し高級なスーパーや、産直品を扱うお店で見かけることがあります。

    4. きらぴ香(きらぴか)

    • 特徴: 静岡県で開発された品種です。名前の通りキラキラとした美しい見た目が特徴で、甘みと香りが強く、酸味は控えめです。
    • 味: バランスの取れた上品な甘さです。
    • 売っている場所: 静岡県内のスーパーや近隣地域、産直品を扱うお店で見かけることがあります。

    5. あまりん・かおりん

    • 特徴: 埼玉県オリジナルの品種です。
      • あまりん: 強い甘みが際立ち、酸味が少ない
      • かおりん: 豊かな香りが特徴で、甘さと酸味のバランスが良い濃厚な味わい
    • 味: それぞれ異なる個性的な甘さと香りを楽しめます。
    • 売っている場所: 埼玉県内のスーパーや、近隣の地域で見かけることがあります。

    いちごの味比べをしてみよう

    いちごは品種によって味、香り、食感が違います。旬の時期には、販売されるいちごの品種が増えるので味比べをしてみてくださいね。


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    ダイエット中も安心!みかんの栄養と太らない食べ方



    目次

    みかんはダイエット中でも安心して食べられる果物


    みかんは低カロリー


    みかんは、可食部100gあたり49kcalと比較的低いカロリーが低い果物です。りんご(53kcal)、バナナ(93kcal)、ぶどう(58kcal)なので、みかんはダイエット中に向いていると言えます。

    みかんの糖質と特徴


    みかんは甘みがあるため糖質が気になる方もいるかもしれませんが、みかんの糖質は可食部100gあたり約12g。これは、他の果物と比べても決して高い数値ではありません。また、みかんに多く含まれる糖はショ糖であり、果糖と比べて血糖値を急激に上げにくいという特性があります。

    みかんのGI値


    みかんのGGI(グリセミックインデックス)値30台とされており、糖質の吸収がおだやかなので血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できます。白米(約56)と比較しても低い数値です。

    みかんは豊富な食物繊維でダイエットをサポート



    水溶性食物繊維ペクチンで食べ過ぎを防ぐ

    みかんの薄皮や白い筋に豊富なペクチンは、水溶性食物繊維の一種です。水分を吸収してゲル状になる性質があり、満腹感を持続させ、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。


    便秘解消でダイエット効果アップ
    ペクチンは、腸内の善玉菌を増やし、腸のぜん動運動を活発にする働きがあります。便秘が改善されることで、代謝が上がるのでダイエットのサポートにつながります。


    ダイエット中は薄皮ごと食べるのがおすすめ
    みかんのペクチンは、薄皮や白い筋に多く含まれています。薄皮や白い筋は取らずに食べることで、効率的に食物繊維を摂取できるので、ダイエット中は薄皮ごと食べるのがおすすめです。


    脂肪燃焼や代謝アップに期待!みかんの注目の栄養素


    脂肪燃焼や代謝アップに期待!注目の栄養素

    • 脂肪燃焼を助けるβ‐クリプトキサンチン
      みかんのオレンジ色の色素成分であるβ-クリプトキサンチンには、血糖値を下げるインスリンの働きを良くする効果があるとされています。血糖値の安定は、脂肪の蓄積を抑えることにつながります。

    • むくみ解消に!カリウム
      カリウムには体内の余分な水分を排出する効果があり、むくみの解消に効果的です。

    • 美肌効果も!ビタミンCの抗酸化力
      みかんは豊富にビタミンCが含まれています。ビタミンCはコラーゲンの生成を助けたり、メラニンの生成を防いだりする効果があるので美肌効果が期待できます。

    1日の適量と太らないみかんの食べ方


    みかんの1日の適量

    みかんは低カロリーですが食べ過ぎるとカロリーオーバーになり太る原因になります。1日の適量は2〜3個です。見える場所にあるとつい手が出てしまうのでテーブルの上にまとめて置かないようにしましょう。

    太らないみかんを食べるタイミング

    ダイエット中にみかんを食べるなら食事の30分前がおすすめです。食物繊維がお腹で膨らみ満腹感が得られるので食事の量を抑える効果が期待できます。低カロリーで糖質も低いのでおやつの代わりに食べるのもおすすめです。

    よくかんで食べる

    ゆっくりとよくかんで食べると満腹中枢が刺激されやすくなり、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。


    食べ過ぎ注意!みかんを食べ過ぎるとどうなる?


    カロリーは低いけれど…食べ過ぎると太る

    みかんは低カロリーで糖質も低めですが、たくさん食べると摂取カロリーが増えるので太る原因になります。

    手のひらが黄色くなる

    みかんを食べ過ぎるとβ‐カロテンやβ‐クリプトキサンチンなどのカロテノイド色素が体内に蓄積し、手のひらや足の裏が黄色くなる「柑皮症」を引き起こすことがあります。柑皮症は健康上の問題はありませんが、食べ過ぎのサインとして意識しましょう。

    みかんは上手に食べるとダイエットの味方になる


    みかんは、低カロリーでGI値も低く、食物繊維も豊富なダイエットの強い味方です。食べる量やタイミングに注意すれば、おいしく健康的に理想の体を目指せます。

    2025年4月16日水曜日

    みかんがもっとおいしくなる!選び方・食べ方・保存の基本


    みかんは、冬の食卓を彩る代表的な果物で、甘酸っぱい味わいは多くの人に親しまれています。しかし、身近な存在であるにもかかわらず、みかんとオレンジの違いや、おいしいみかんの選び方、保存方法など、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。
    この記事では、みかんの基礎知識から、よりおいしく楽しむための情報を紹介します。

    目次

    みかんの基礎知識


    みかんとオレンジって何が違うの?

    みかんとオレンジは、どちらもミカン科ミカン属で、インドが発祥の地です。同じルーツを持つ果物ですが、世界各地へ広まる過程で、ヨーロッパ方面へと伝わり品種改良されていったものがオレンジとなり、中国方面へと広がり品種改良されていったものがみかんになったと考えられています。
    長い年月をかけて異なる環境で進化した結果、現在ではそれぞれ異なる特徴を持つようになりました。

    日本の冬の定番!温州みかんの特徴

    日本の冬に欠かせないみかんの代表格は、温州(うんしゅう)みかんです。その名前の通り、中国の温州という地域を経由して日本に伝わりました。

    温州みかんの特徴は、小ぶりなサイズと、手で簡単に剥ける柔らかい外皮です。また、内側の薄皮も柔らかいため、そのまま手軽に食べられるのが魅力です。味わいは、あっさりとしていて、ほどよい酸味があります。

    濃厚な甘さ!オレンジの特徴

    オレンジはヨーロッパを経由して日本に伝わりました。

    温州みかんと比べると大きく皮が厚く硬いため、手で剥くことはできず、包丁でカットして食べるのが一般的です。オレンジの皮が厚くなった理由は、ヨーロッパは乾燥した地域が多いため、実の水分が奪われるのを防ぐ役割を果たしてきたと考えられています。

    味は香りが強く、濃厚で甘いのが特徴です。

    みかんでアレルギーは起こる?オレンジアレルギーとの関係

    近年、果物や野菜を食べた際に口の中に違和感を感じる「口腔アレルギー症候群」が増えていると言われています。これは、花粉のアレルゲンと生の果物や野菜のタンパク質の構造が似ているために、花粉に対するIgE抗体が誤って反応してしまうことが原因の一つと考えられています。

    花粉症と果物アレルギーの意外な繋がり

    花粉症を持つ人は、特定の果物や野菜を食べるとアレルギー症状が現れることがあります。例えば、イネ花粉症の人は、メロン、スイカ、オレンジ、玉ねぎ、じゃがいもなどに注意が必要です。

    みかんでアレルギーは起こりにくい?

    一般的に、みかんはアレルギーが起こりにくいと言われています。しかし、みかんの仲間のオレンジは、アレルギーを起こしやすい食品として特定原材料に準ずるもの20品目に含まれています。

    オレンジアレルギーの症状と対象範囲

    オレンジによるアレルギーは、イネ科の花粉症を持つ人が起こしやすい傾向があります。主な症状としては、口の中のかゆみなどの違和感や喉のイガイガが挙げられますが、まれに蕁麻疹や呼吸困難、腹痛などが起こることもあります。

    日本標準商品分類によると、オレンジ類は柑橘類のひとつのグループとして分類され、ネーブルオレンジやバレンシアオレンジなどが対象となります。現行のアレルギー表示では、温州みかん、夏みかん、はっさく、グレープフルーツ、レモンはオレンジアレルギーの対象外となっています。

    オレンジアレルギーでもみかんは食べられる?

    現行のアレルギー表示上、みかんはオレンジアレルギーの対象ではないため、ルール上は食べられるということになります。しかし、オレンジアレルギーを持つ人の中には、みかんを食べた際に口の中に違和感を感じたというケースも報告されています。

    オレンジとみかんは近い種類の果物であるため、オレンジアレルギーがある人は、注意深く様子を見ることをおすすめします。また、果物アレルギーは生の果物で起こりやすい傾向があり、加熱すると症状が出にくい場合もあります。花粉症の症状が出ている時期は、果物アレルギーの症状も出やすい傾向があるため注意が必要です。

    ハズレみかんは選ばない!美味しいみかんの選び方


    みかんを買うなら甘くて美味しいものを選びたいですよね。スーパーに並んでいるみかんは見た目が似ていても、味には違いがあります。ハズレみかんを選ばないためにおいしいみかんを見分けるためのポイントを紹介します。

    甘さのピークはいつ?旬の時期を知る

    みかんが最も甘くおいしくなるのは、旬を迎える時期です。最近はハウス栽培が増えたため長期間店頭に並びますが一般的にみかんの旬は冬です。

    • ハウスみかん (5〜9月): 酸味が少なく、甘みが強い傾向があります。
    • 極早生 (9〜10月): 酸味が強く、さっぱりとした味わいです。
    • 早生 (10〜11月): 酸味と甘みのバランスが良いのが特徴です。
    • 中生 (11〜12月): 甘みが強く、酸味が少ない傾向があります。
    • 晩生 (1〜3月): 味が濃く、酸味もある昔ながらの味わいです。

    甘いみかんを選びたいなら、中生や晩生の時期に購入するのがおすすめです。

    皮のキメをチェック!細かさが美味しさのサイン

    みかんの皮の表面には、小さなブツブツとした油胞があります。この油胞が細かく均一に整っているほど、細胞分裂が十分に行われ、しっかりと熟した甘いみかんである可能性が高いです。

    濃いオレンジ色を見逃すな!完熟の証

    みかんは熟すにつれて、皮や果肉のオレンジ色が濃くなります。これは、カロテノイドという色素が生成されるためです。色が濃いほど完熟しており、甘みが強い傾向があります。

    軸の太さに注目!味が濃いのはどっち?

    みかんの軸(ヘタ)が細いものは、木になっている間に水分があまり送られなかったため、味が凝縮されて甘みが強くなる傾向があります。反対に軸が太いものは水分が多く、味が薄くなりやすい傾向があります。

    形も重要!甘みを感じやすいみかんの形

    みかんを横から見たときに、丸よりもわずかに楕円形をしている方が甘いとされています。また、成長の過程で雨が少なく水分が少ない状態で育ったみかんは上から見たときまんまるではなく、ボコボコと歪んでいることがあります。味が凝縮され甘みが強い傾向があります。

    傷は気にしない?味への影響

    みかんの皮に傷があることがありますが、傷自体は味には直接関係ありません。ただし、収穫直前や収穫後に付いた傷は腐敗の原因になることがあるので注意が必要です。生育中に付いた傷跡は、品質には問題ありません。むしろ、傷があるだけで安く購入できてお得になる場合もあります。

    美味しさを最大限に!みかんの食べ方


    みかんのおいしさは、甘さと酸味のバランスで決まります。ただ甘いだけでなく、適度な酸味があることで風味が引き立ちます。酸っぱいみかんに当たってしまった時のための裏ワザを紹介します。

    • みかんの甘み成分:ショ糖の特徴: みかんの主な甘み成分はショ糖です。果糖を多く含む果物のように、冷やしても甘みは増しません。
    • 追熟で酸味を和らげる: 風通しの良い場所に1週間程度置くと、みかんが呼吸する過程で酸味が少しずつ抜けて甘くなることがあります。
    • 刺激を与える:みかんを優しく揉むことで細胞が傷つき、修復過程でクエン酸が消費されるため、甘く感じることがあります。揉んだ後2〜3日置いてから食べると良いでしょう。ただし、強く揉みすぎると傷む原因になります。
    • 温める:40度程度のお湯に10分ほど浸したり、電子レンジで軽く温めたりすると、クエン酸を分解する酵素が働き、酸味が和らぎます。

    鮮度をキープ!みかんの保存方法と保存期間

    みかんはできるだけ長く美味しく保存したいですよね。適切な保存方法と期間を紹介します。

    長持ちさせるための基本

    • 保存に最適な温度とは?: みかんは5〜10度の涼しい場所での保存が適しています。高温多湿は避けましょう。
    • 傷んだみかんをチェック: 箱買いした場合などは、傷んだみかんがないか確認し、取り除くことが重要です。
    • ヘタを下にして保存: ヘタを下にして保存することで、重みによる圧迫を軽減し、傷みにくくなります。

    保存方法別の期間と注意点

    • 常温保存のコツと期間: 風通しの良い場所で、重ならないように保存し、1〜2週間を目安に食べきりましょう。
    • 冷蔵保存でさらに長持ちさせる: 気温が高い時期は、乾燥を防ぐために新聞紙などで包み、野菜室で2〜3週間程度保存できます。
    • 冷凍保存: 水洗いして水気を拭き取れば冷凍保存も可能です。シャーベットのような食感で楽しめますが、風味は若干落ちます。保存期間は約4週間です。

    傷んだみかんのサインを見逃さない

    みかんが傷むと、「カビ」「皮がブヨブヨする」「異臭」「苦味がある」「変色」など変化が現れます。これらのサインが見られた場合は、食べないようにしましょう。

    みかんをおいしく食べよう

    みかんは、そのルーツや品種によって個性を持つ魅力的な果物です。おいしいみかんを選び、正しく保存してみかんを堪能してくださいね。


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    みかんの皮を捨てないで!実はすごい「みかんの皮の可能性」

     


    「冬の味覚として親しまれるみかん。甘くてジューシーな果肉はついつい手が伸びてしまいますが、皮はそのままゴミ箱へ…という方も多いのではないでしょうか? でも、捨ててしまうみかんの皮には、驚くべき活用方法がたくさんあります!

    目次

    みかんの皮を賢く活用!驚きの活用術と注意点


    古くから漢方として利用されてきたみかんの皮には、健康に役立つ成分や、お掃除効果があることが知られています。

    みかんの皮を活用する際の注意点

    • 国産のみかんを選ぶ
      みかんの皮を様々な用途に活用したいとお考えなら、まず国産のみかんを選ぶことをおすすめします。外国産のみかんは、日本への長い輸送中に傷むのを防ぐために、ポストハーベスト農薬と呼ばれる農薬が収穫後に皮に散布されている場合があるからです。

      ポストハーベスト農薬の中には、日本では使用が禁止されている種類の薬剤も含まれていることがあります。皮を剥いて実を食べる際には、そこまで神経質になる必要はないかもしれませんが、皮を利用する際には、注意が必要です。

    • 国産でも安心とは限らない?農薬とワックス
      「国産のみかんなら安心」というわけではありません。国産のみかんでも、栽培中に何らかの農薬や、出荷時の見栄えを良くするためのワックスが使用されているものがほとんどです。
      そのため、国産だからといって油断することなく、みかんの皮を利用する際には、農薬やワックスをできるだけ洗い落とすという意識を持つことが大切です。

    みかんの皮の洗い方3選

    安全にみかんの皮を活用するために、効果的な洗い方を3つご紹介します。用途に合わせて、より適した方法を選んでみてください。

    1. 洗う: 水洗いよりも丁寧に汚れを落としたい場合は、洗剤を使用します。重要なのは、『食器用』ではなく、『食品用』と明記されている洗剤を選ぶことです。スポンジに洗剤を少量つけ、みかんの皮全体を優しくこするように洗います。その後、洗剤成分が残らないよう、流水でしっかりと洗い流します。

    2. お湯に浸ける: 農薬の中には、熱によって分解されるものが多いと言われています。そのため、熱湯に短時間浸けることで、農薬を落とす効果が期待できます。ただし、沸騰しているお湯に直接浸けると、みかんに火が通ってしまう可能性があります。80度程度のお湯を使うようにしましょう。みかん全体がお湯に浸け1〜2分程度したら取り出します。

    3. 重曹水に浸ける: 多くの農薬は酸性の性質を持っているため、アルカリ性の重曹を利用することで中和し、洗い流しやすくすることができます。重曹は、必ず『食品用』のものを使用してください。水1.5リットルに対して重曹大さじ1を溶かし、みかんを10分間程度浸けます。重曹水から取り出した後は、流水でしっかりと洗い流してください。

    みかんの皮を使いこなす活用術



    みかんの皮の活用術を紹介します。

    健康に役立つ!陳皮(ちんぴ)

    みかんの皮は、漢方では『陳皮(ちんぴ)』と呼ばれています。陳皮は、古くから生薬として用いられており、胃もたれ、消化促進、のどの痛み、咳、冷えなどの症状の緩和に役立つと考えられています。
    陳皮はみかんを食べたあとの皮で自宅でも作れます。

    陳皮の作り方

    1. みかんの皮をカットする: 国産のみかんをよく洗い、水気を拭き取ります。皮を1cmを目安に、細長くカットします。厚すぎると乾燥に時間がかかり、カビの原因になることがあるので、薄めに切るのがポイントです。

    2. ザルに広げて乾燥させる: カットしたみかんの皮が重ならないように、目の細かいザルやネットなどに広げます。風通しの良い、直射日光の当たらない場所に置いて3〜4週間程度乾燥させます。

    3. カラカラになるまで乾燥させる: 乾燥期間中は、時々皮の状態を確認し、裏返したりして均一に乾燥させます。完全に水分が抜け、カラカラとした状態になれば乾燥完了です。触ったときに湿り気がなく、パリパリと折れるようになっているのが目安です。乾燥が不十分だと、保存中にカビが生える可能性があります。

    4. 保存容器に入れて保存する: 完全に乾燥した陳皮は、密閉できる保存容器に入れます。湿気を防ぐために、乾燥剤と一緒に保存するのがおすすめです。直射日光や高温多湿を避け、冷暗所で保管しましょう。

    生薬として使われる陳皮は1〜3年程度かけて乾燥し、薬効成分を生じさせますが、食用目的であれば3〜4週間程度乾燥させれば十分です。
    湿気を含むとカビが生じやすくなるので、長期間保存する場合は、半年に1度はザルに出して乾燥させるようにしましょう。

    陳皮は、お湯を注ぐだけで陳皮茶として楽しめます。その他にも料理の隠し味、入浴剤の代わりとしても使えます。

    掃除に役立つ!みかん水

    みかんの皮には、油汚れを落とす効果のある「リモネン」という成分が含まれています。みかんの皮を使うと環境に優しく掃除に便利な「みかん水」が作れます。

    みかん水の作り方

    1. 材料を用意する:みかんの皮3個分(国産でよく洗い農薬やワックスを落としたもの)、水300ml

    2. みかんの皮を煮る: 鍋に水とみかんの皮を入れ、中火で15分程度煮込む。(みかんの皮はちぎっておくとリモネンが溶け出しやすくなります。)

    3. 冷まして濾す:火を止め冷めてからザルやキッチンペーパーで濾し、スプレーボトルに移し替える。

    4. 保管方法と使用期限:保存料が入っていないので、冷蔵庫で保管し10日程度で使い切るようにしましょう。

    みかん水の活用方法

    みかん水は薬品を使っていないので、お子さんやペットがいるご家庭でも汚れ落としやツヤ出しに安心して使えます。

    キッチン: コンロや電子レンジの油汚れに直接スプレーし、布などで拭き取ります。
    お風呂: 浴槽や壁の水垢、石鹸カスにスプレーし、しばらく置いてから洗い流します。
    洗面台: 水垢や歯磨き粉の汚れにスプレーし、拭き取ります。
    トイレ: 便器や床の汚れにスプレーし、拭き取ります。
    フローリング: 軽くスプレーして拭くと、汚れが落ちやすくなり、ツヤ出し効果も期待できます。
    窓: スプレーして拭くと、油性の汚れを落とし、透明感が出ます。


    肥料として活用

    みかんの皮は家庭菜園やガーデニングの肥料としても活用できます。

    みかんの皮を肥料にする方法
    1. 細かくする: みかんの皮をできるだけ細かく刻む。(細かくすることで、土の中で分解されやすくなります。)
    2. 乾燥させる: 刻んだ皮を天日でしっかりと乾燥させる。(水分が残っていると、カビや虫、嫌な臭いが発生する原因になることがあります。)
    3. 土に混ぜ込む: 完全に乾燥したみかんの皮を、植物を植える土や、すでに植わっている植物の株元に混ぜ込む。

    ただし、みかんの皮を肥料として使用する際には、少量から試しましょう。大量に混ぜ込むと土壌のバランスを崩す可能性があります。

    みかんの皮は捨てずに賢く利用しよう

    何気なく捨ててしまうみかんの皮には、暮らしを豊かにする可能性が秘められています。安全に注意しながら、みかんの恵みを余すことなく暮らしに取り入れてみませんか?



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