大根を切ってみたら、断面が黒くなっていておどろいた経験はありませんか?冷蔵庫に入れたおいた大根に黒い斑点ができていたり、白いふわふわした綿のようなものがついていたりすることもあるでしょう。
見た目に異変を感じると、食べても大丈夫かどうか不安に感じるでしょう。大根の変色には、腐敗やカビなど食べられない危険なものと、病気によるもので食べられるものがあり、正しく見分けることが大切です。
この記事では、大根の変色の原因や食べられるかどうかの見分け方を解説します。
目次
大根に生えたカビの種類と見分け方
大根にカビが生えている場合は、その部分を取り除いても食べてはいけません。目に見えないカビの菌が奥まで広がっている可能性があるからです。カビを食べるとアレルギーや食中毒などの原因になるおそれがあるので、もったいないと感じても処分するようにしましょう。
ここでは、主なカビの種類と特徴を紹介します。
黒カビ
大根の皮や断面に斑点状の黒い点や、断面の一か所に黒い点がまとまって発生している場合は黒カビの可能性があります。
黒カビは、土壌に存在するので、生育過程でカビの胞子が付着することは避けられません。収穫後保存する際に温度・水分・空気・養分の4つの条件がそろうと活発に増殖して黒い斑点状になり目に見えるようになります。
大根は水分が豊富な野菜なので、20〜30度の常温で保存するとカビが好む状況になりやすく注意が必要です。
温度変化による結露や、野菜室の湿度の高さもカビの繁殖を促す要因です。
白カビ
大根の皮や断面にふわふわと白い綿のようなものが付着していれば白カビの可能性があります。
黒カビと同じで湿気や、温度が原因で発生します。大根は白いので白カビは見えにくく見逃してしまうことがあるので注意しましょう。
参考:財団法人食品開発分析センターSUNATEC「食品のカビ危険と防御}
大根の腐敗や傷みのサイン
カビではなく腐敗が進んでいる大根には現れるサインを紹介します。傷んだ大根は食中毒の原因になるので異変を感じたら食べずに処分するようにしましょう。
- におい:酸っぱいにおいや、ツンとしたにおい。
- 見た目:茶色や灰色に変色。
- 感触:弾力がなく、ぶよぶよとやわらかい。ぬめりがある。
大根を切ったら断面が全体的に黒い…食べられる?
大根を切ったとき、断面が全体的に黒く変色していることがあります。これは腐敗ではなく、病気や生理障害の可能性が高いです。病気の場合、食べられますが、購入したスーパーに連絡すれば交換してもらえることもあります。気になる場合は、購入したスーパーに確認してみてください。
青あざ症
大根を切ったとき、中心部に青色や黒色のまだら模様ができている場合、青あざ症の可能性があります。
土壌のホウ素不足や、栽培中の急激な温度変化など生育環境が原因で発生するものです。食べられますが、食感や味は劣ります。
水晶現象
大根の断面が透明〜薄紫色に見える場合、水晶現象の可能性があります。
栽培中の過剰な水分摂取や、温度変化など生育環境が原因で発生するものです。食べられますが、食感や味は劣ります。
ダイコンバーティシリウム黒点病
断面に輪のように黒い点があり、筋のようになっている場合、ダイコンバーティシリウム黒点病の可能性があります。
土壌菌が原因ですが、カビではないので食べられますが、食感や味は劣ります。
大根の変色やカビを防ぐ方法
大根の変色やカビを防ぎ長持ちさせるには、正しい保存方法が大切です。
葉は根の水分を吸い上げてしまうため、葉と根は切り分けて保存します。はは切断面にキッチンペーパーを巻いて保存袋に入れて保存します。
根はキッチンペーパーで包み、保存袋にいれて保存します。
保存は冷蔵庫の野菜室で、1週間程度が目安です。使い切れない場合は、皮を向いて、いちょう切りや短冊切り、大根おろしにして、冷凍するのがおすすめです。冷凍した場合1か月程度日持ちしますが、食感が悪くなるので、生食には不向きになります。
まとめ
大根の黒い変色には、腐敗・カビ・病気によるものがあります。カビが生えていたり、異臭がしたりする場合は、迷わず処分しましょう。病気による変色であれば、食べることはできます。安全に食べるためにも正しい見分け方と保存方法を覚えておきましょう。
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